12日に1度「戌(いぬ)の日」があります。たくさん子を産み、そのうえお産が軽い犬は、昔から安産の守り神として人々に愛されてきました。それにあやかり、12日に1度訪れる戌の日にお母さんと赤ちゃんの無事を願い、安産祈願を行うようになったと言われています。 また皇室においても安産を願う帯祝いが行われており、妊娠5ヶ月目の最初の大安の日に帯の御祓いをし、戌の日に「内着帯の儀」が行われます。そして9ヶ月目の戌の日に「帯祝い」と同様に安産を願う儀式「着帯の儀」が執り行われます。 「帯祝い」とは、戌の日に腹帯(岩田帯)をおなかに巻く習わしを意味します。地方によっては「酉の日」に帯祝いを行ったり、5ヶ月目ではなく、3、6、7、9ヶ月目に行うなど、時代や地域によって風習や習慣にも違いが見られますが、安産を願う人々の気持ちは昔も今も変わりません。
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